まち活マガジン 2019年11月号(No.7)市民のチカラまつり報告号
 特集 : 市民のチカラまつり開催報告
     プロダクティブ・エイジングのまち我孫子
     まつりのあとに
     子ども達がつなぐ 市民のチカラ
     初企画!! ママ実行委員会
 まち活掲示板 : 来場者アンケート結果
 つなぐひと : 大きな家族のような我孫子

  

 

多世代の
市民のチカラ
ここに集結。

9月14日(土)15日(日)の二日間、
けやきプラザ、アビシルベ、けやきプラザにて
市民のちからまつりが開催されました。
参加・協力団体70団体。協賛企業・商店 15社。
来場者 2,488人。
小さな子どもから、高齢の方まで、
それぞれの世代の方が集まった。

 

プロダクティブ・エイジングのまち我孫子

プロダクティブ(生産的)に生きるシニア達が、展示・講演会など様々な催しを実施しました。

豊かに生き続けるための3つのヒケツ
―地元で、緩やかに、プロダクティブに
あびこ市民活動ネットワーク 講師:澤岡詩野さん(公財 ダイヤ高齢社会研究財団主任研究員)
 健康寿命を延ばすために、何か実践していることはありますか?最新の研究では、地域でいかに知り合いを増やすかが大事なことだと指摘されています。

 「生きがい」という言葉は沖縄の長寿村を旅したスペイン人がインターネットを通じて世界に広めた、日本独特の考え方だといいます。「生きがい」の源には、つながり・活動・居場所があります。このつながりは、「緩やか」であること、縛られない人間関係であることがポイントといいます。
 この3つが同時に得られるのが市民活動の世界であり、我孫子にはたくさんの活動があります。定年後の生きがいは、身近なところにあることを再認識しました。

シニアもスマホを使いこなそう講座
NPO法人あびこ・シニア・ライフ・ネット(アシラネ)

 総務省の調査によれば、60・70歳代のスマホ保有率は30%を超えたそうですが、その機能を活かせる人はまだ少ないのではないでしょうか。この企画は、そのニーズに応える内容でした。まずは自分のスマホを知ること、そして音声による簡単操作や健康管理に使えるアプリの紹介など、わかりやすく、すぐに役立つものでした。参加者は熱心に質問、これまでの悩みが解消したとみなさんに好評でした。

まちにゆかりの嘉納治五郎を知る
我孫子の文化を守る会
書道講師:中央学院大学書道部 柔道講師:坂東真夕子さん(文武一道志道館 館長)

 嘉納治五郎氏は柔道の父として知られていますが、教育者としてもすぐれた人でした。柔道という言葉は、柔術(技)と道(精神)を合わせねばならない「自他共生(人間と社会の発展への寄与)」という独自の思想から生み出した言葉でした。
 嘉納氏と我孫子のつながりを知ってほしいと、嘉納氏の書を書く体験と子ども向けの柔道体験を企画しました。
柔道体験では、絵本をプロジェクターで映写して見た後、中学生・小学生が受身などを習い、わかりやすく柔道に親しむことができました。

中央学院大学書道部のみなさんが講師となり、書道体験をしました。書に向き合い、静かな熱気を感じました。
柔道体験では、子ども達が投げ技の体験も。受身の迫力に子ども達も驚きの表情。
つながり・活動・居場所を同時に得られるのが市民活動。我孫子にはたくさんの活動があり、プロダクティブに生きるシニアたちが生き生きと活動している様子が見れた「市民のチカラまつり」でした。

  

まつりのあとに     
実行委員のみなさんから。

 
中條信三さん/実行委員長

中條信三さん/実行委員長
幸いにもお天気にも恵まれたくさんの市民の皆様にご来場いただきました。当日は、各イベント会場を丹念に見て回りましたがどの会場も活気に溢れていました。
二日間の開催が「多世代交流」のキーワードどおり、子ども達からシニアーまで楽しく交流が図れたのではないでしょうか。これが我孫子市の活性化に繋がれば喜ばしく思います。

深津祥子さん
こどもハローワークも、9階こどもの国も課題はたくさん見えてましたがたくさんの子ども達に楽しんでもらえて私も楽しかったです。皆さん大変お疲れさまでした、そしてありがとうございました!!

米澤外喜夫さん
遊びコーナー、乗馬倶楽部のポニーなど、子ども達に喜ばれ大好評でした!大道芸のパフォーマンスもとても見応えのあるものでしたし、竹灯籠教室は昨年の倍近い参加者がありました。各階入り口に企画案内表記の設置など課題も多く見つかりましたが、昨年より全てに渡り人出も多く良かったと思います。

古川惠子さん
次世代の芽吹きが感じられました。Jrスタッフ・高大生ボラ、10代~20代合唱団、親子ワークショップ、子ども食堂、ママ実行委員企画など若い力が大いに発揮されました。
これから街を引っ張って行く新たな<市民のチカラ>のスタート年だと思います。

小松トモ子さん
二年前の実行委員会で「けやきプラザに子どもたちの声が響き渡るようになれば、市民のチカラまつりは大成功だよ」という言葉がありました。来年さらに「地域の方々」からの好感度が上がるような仕組みができることを願っています。

宮脇怜子さん
我孫子がこんなに盛り上がるのを初めて見ました。お祭りは参加することに意義があります。今回のコピーになった「やりたいことのない人も、きっと見つかる楽しいイベント」その通りになったのではないでしょうか。

  

子ども達がつなぐ 市民のチカラ

<「一行力講座」いいね!大賞作品>
何でも手が届くせまさ 我孫子 

子どもコピーライター誕生!
送り手・受け手の視点に立ち、言葉をつなぐ「一行力講座」
宣伝会議賞を受賞した伝説のコピーライター竹島靖さんをお招きして、一行力講座・“あったらいいなこのまちに。好きな我孫子スポットにキャッチコピーをつけよう“を開催しました。
小学生も数名の参加があり、大人に負けじと竹島さんから「コピーライトのこつ」を学んでいました。
その後、チームでテーマを絞り、対話を重ねながら言葉を紡いでいきました。
見事いいね大賞を受賞したのは子育て中のママさん。都内にも近く、自然も人も楽しみもすぐ近くにあるという、愛にあふれた作品で、参加者の共感を得ました。

我孫子の自然・どこか懐かしい風景・どうか永遠に続きますように。
ナチュラルモダンバレエスタジオを主宰するいとうちえさんは、市民のチカラまつり2019のために創作したダンスに、こんなすてきなタイトルをつけてくれました。
我孫子で生まれ育ったいとうさんは、自然豊かなこのまちの景観が好きで、創作の発想を得ることも多いといいます。なるほど、スタジオの名前にも「ナチュラル」とついています。
この創作ダンスは、日常と自然のつながり、自然の連続性をテーマに構成されていて、ランドセルを背負い色とりどりの傘をさした子ども達が登場する日常風景から始まります。雨を楽しみ、雨と遊ぶ愛らしい子ども達は、やがて自然と一体化して雨に呼ばれたホタルの姿になり、軽やかに舞い始めます。場面が変わり、子ども達は我孫子の田んぼから生まれた米粒の姿で、収穫祭のにぎやかな雰囲気をまといながらはじけるように踊ります。そして最後に、米は次の命を生む芽になり、自然の連続性が表現されます。
出演した子ども達は4歳から12歳まで15人、初めての舞台に臆することなくのびのびと踊りました。いとうさんは、「ダンスは意志がないと身体が前に進まない」といいます。身体と気持ちを一致させるということがわずか4歳でできるというのは、考えてみればすごいことです。
「踊りを考えている時は、自分と向き合えているぜいたくな時間。そんな時間を持つことで、いろいろなことに感謝できます」と言ういとうさん。これからも、我孫子にちなんだ創作ダンスに期待しています。

  

一行力講座の様子。竹島さんの軽快なトークに会場が和みました。年齢関係なく頭をひねり、言葉をつむぎだしました。
スタンプラリーを楽しむ子ども達。1階から11階までスタンプを探しまわり、わからない時は助けてもらっていました。
ナチュラルモダンバレエスタジオの子ども達による発表。動きで我孫子の日常や自然を生き生きと表現していました。かわいらしく愛らしい子どもたちのダンスに会場は笑顔につつまれました。

初企画!! ママ実行委員会
今回は、初めて本体実行委員とは別に「ママ実行委員会」という運営組織を作りました。そして、8階フロアを「ファミリーバスケット」として家族がゆったり楽しめるイベントを企画。子ども、家庭を持ちながら、お互いが出来る範囲で協力しあい準備を進めました。
ハンドメイドのワークショップを企画したママたちは、今回を振り返り「来店した方が子育てで課題を感じていることを吸い上げそれを次の企画に繋げたい。」「子育ては迷いながら、孤独から子どもに対して強くなってしまう時もある。ママの癒しの場所を作りたい。」また、「次回はパパの居場所も設置したい。」と話していました。
我孫子全体が温かな家族のようになるために、多世代で様々な方向からの参加がより必要だと感じました。みなさんのも「何かこのまちのためにやってみたい!」と思う方がいらっしゃいましたらぜひ来年、一緒に創りましょう!

スタンプラリーの駄菓子屋、
フリマ、ハンドメイド、
ワークショップ、食相談、
読み語りなど、
8階のフロア企画を
ママ実行委員で
運営しました。

  

 
 

来場者アンケート結果

 二日間で306名の方がアンケートにお応えくださいました。今年は特に、30代~40代の子育て世代の方が積極的にアンケートに協力していただいたのが印象的でした。また、49歳以下の方の満足度が高かったことがわかった反面、シニア世代に向けた見せ方などが課題と感じました。

自由記述回答より

・何か市民の一人としてできることはないかと思い来ました。
・来るのが遅くなってしまい資料がなくなってしまっていた所もあったので次回は早めに来ようと思いました。
・どこで、何をやっているかが、わかりにくかったです。
・目的が良く分からない。特に2階ホール団体のなかにはもっと活動内容がしりたかったのにパンフレットしか置いてなくがっかりしました。
・子供達から親、その親世代とたくさんの参加がありますね。
・より多くの市民がこの催しを知って参加してくれる事を願います。
・昼食がとれるスペースが少ないと感じた。食べ物がもう少し多く充実すると良いと思います。

 

  

 けやきプラザのいたる所で子どもたちの声が聞こえた「市民のチカラまつり」でした。また、子ども達も含め、幅広い年代の方に来ていただけた事で、「次はこうしたい!」「こんなのがあったらいいね!」もたくさん聞くことができました。【多世代交流】というテーマの実現にまた一歩近づけたと思います。大きな家族のような、温かい人が集まっている我孫子を実感しました。これからもっと面白くなる我孫子に注目です!(野際里枝

まち活マガジン あびこ市民活動ステーション情報紙 No.7 2019年11月号 市民のチカラまつり報告号
発行日:2019年11月1日 発行元:あびこ市民活動ステーション(指定管理者:㈱東京ドームファシリティーズ)
情報紙制作監修:『gente(ヘンテ)』編集長 大澤元貴
 

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このページは、「まち活マガジン2019年11月号」を、
ホームページ用にリメイクして載せたものです。
印刷版の画像は、以下からご覧いただけます。

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