まち活マガジン2021年1月号(No.16)

 

自分の「楽しい!」から、
まちづくりに。

自分の子どもの育ちに、いろんな人が関わる。
自分もできることを地域の子どもたちに提供する。
そうした循環を作り出す子育て世代の活動が生まれています。

 昨年2020 年の3 月に我孫子に引っ越してきた「Cafe スコラ」の小林恵理子さん。我孫子の地域の方と一緒に子どもを中心とした学び場をつくるための活動を始めたいと、夏に市民活動ステーションを訪れてくださいました。小林さんは、小学校と幼稚園の二人のお子さんのいるママさん。新型コロナウイルスの影響で外に出られない状況でも活動をスタートさせた経緯と思いをお聞きしました。

Cafeスコラ

設  立 2020年7月
メンバー 5名
活動内容 子どもたちが遊びながら、楽しんで学ぶイベント企画運営。いろんな分野にチャレンジできる居場所づくり。
お問い合わせ cafesekolah2020@gmail.com(代表:小林)
Cafeスコラ公式LINE

Q.我孫子でどんな活動をしたいと思っていますか?

 目指したいのは、「子どもたちが、遊びながら、楽しみながら、学べる場づくり」です。親だから、大人だからといって、考えを押し付けたり知識を教え込もうとしたりするのではなく、子どもが実際に体験できる場をつくりたいと思っています。子どもたちは体験することから何かしら感じたり考えたりしていると思うんです。その時でなくても後になって意味を理解できたり、自分の好きや関心に気付いたりする「きっかけ」になればいいなと思います。 ただ自分ひとりでやろうとしても限界があるので、いろんな方の力をお借りしながら、自分の子どもだけではなく地域の子どもたちも一緒に楽しく学ぶシチュエーションを作りたいと考え、活動をスタートさせました。

Q.学生のころからボランティアやバックパッカーで発展途上国を中心に様々な国へ行かれていたとのことですが、その経験が活動の原動力なのでしょうか。

 そうですね、それもあるかと思います。特に子どもが生まれてから夫の仕事でインドネシアで暮らしていたのですが、現地の子と触れ合う中で自然と多くの気付きや学びを得ていた子どもの姿に驚かされました。そういった経験から「体験からの学び」を大事にしていきたいという思いもあると思います。でも、もっと強いのは、私自身の「もっと知りたい!もっと経験したい!」という好奇心や、「楽しいことをしたい!」 という気持ちですね(笑)。
 また、我孫子に引っ越してきて、縁あって私自身の子育てにいろいろな方が関わってくれる環境ができて、それがすごくありがたかったんです。なので、今度は私ができることを地域の子ども達に還元して、そうやって循環していく地域ができたらいいなと思っていました。

Q.7月ごろ「Cafeスコラ」として団体登録をしていただきましたが、ステーションにたどり着いた経緯を教えていただけますか。

 コロナもありなかなか動けずにいたのですが、まずは我孫子市内でイベントができそうな場所だけでも知っておこうとインターネットで検索していて、あびこ市民活動テーションを見つけました。そして、とりあえず登録したらいいのかな、という軽い気持ちでステーションを訪れました。
 その後、コーディネーターさんとこれから行っていきたい活動を話すことになり、今できることや、持っているリソースなどを一緒に整理してもらって、地域の方々や場所の紹介もしていただき、視界が広がりました。

Q. そういっていただけるとうれしいです。今後はどんな活動を展開していく予定ですか?

 2020年の10月から、小さなイベントをやってみています。毎回10人くらいの子ども達と、季節の遊び、英語、アート、化学実験などをテーマにイベントを行っています。2021年は1月から毎月1回の開催を決めていて、とりあえず12回のイベントをやりきる!という目標でいます。また、地域の方々の協力を得ながらイベントのテーマをもっと広げていきたいと思っています。

実験を楽しむ子どもたち

Q.活動を進めていく上で、課題を感じていることはありますか?

 これからのチャレンジとしては、活動をお手伝いしてくださる方を増やしていくことです。「 体験できる学びの場」を作るといっても、私ができることだけだと限られてしまいます。地域の人たちがそれぞれの「好き」や「得意」や「経験」を活かして、関わってくださる、そんな形を作れたらいいなと考えています。元々は私自身の好奇心や楽しそうという気持ちでスタートした活動ですが、活動を通じて「みんなで子どもたちの成長を応援するような地域になったら素敵だなぁ」って思うようになりました。共感してくださる方、ご自身の「好き」を活かして一緒に企画をしてみたい方、一度ちょっと覗いてみたいなという方、お気軽にお声がけいただけたらうれしいです!

Q. やっていきながら活動意義が生まれてくるというのはとてもいいですね!何かやってみたいけど、どうしたらいいのかと思っている方にアドバイスをいただけますか?

 とにかく「動いてみる」ことをお勧めします。難しく考えずに動いてみると、不思議と人との出会いがあったり、自分にぴったりの講座が出てきたりするんですよね。とはいえ、その最初の一歩が大変だと思うので、私のように、あびこ市民活動ステーションに来てお茶しながらおしゃべりから始めてみるのもいいと思います。誰でも気軽に行ける場所ですし、コーディネーターさんがいて、活動の始め方や、頭の中でモヤモヤしていることを一緒にまとめてくれるっていうのを、もっと知ってほしいなと思いました。

 ステーションにご登録いただいてから、小林さんの活動のスタートに伴走していく中で、自ら動き、作り出していく彼女のパワーにコーディネーターとしても刺激を受けました。小林さんの動きや存在が今後も我孫子で良い影響を与えてくれるだろうと思います。また、今回の取材を通して、ステーションとしての「相談しやすさ」や「いろんな方のとつなぎ役」「活動への伴走支援」といった機能を、「何かしたい!」と思っている子育て世代の方にもっと届けられるよう、改めて考えていきたいと思いました。

地域の方のご協力も得て

 

美味しいごはんのお供が集まる食の直売所
「風土」

 ある朝、玄関を開けるとぷうーんと良い香りが漂って来た。ご飯が食べたくなる匂いの元はどこなのかと気になっていたら、2020 年7 月にJR 成田線湖北駅北口から徒歩5分の地に、(株)風土食房が運営する食品工場併設の「風土」という店がオープンした。店内には、「美味しいごはんのお供」をコンセプトに、国内5 メーカーよりすぐりの商品が並ぶ。風土食房オリジナルの瓶詰商品以外は、ほぼ冷凍食品だ。幼い頃から母の手料理で育ってきた私は冷凍食品に少し抵抗があったが、こちらの商品は併設の工場でほぼ手作りに近く、なるべく添加物を使用しないで作られているので、安心して購入できる。
 まず目を引いたのが特大の真ホッケ一夜干し、なんと260円。岩手県宮古市にある水産物加工メーカー「小が理」商店の品で、夫婦2 人で分けても十分な大きさだ。ほかにも我孫子市天王台の人気ラーメン店「豆でっぽう」の冷凍餃子やコラボ商品「肉みそ生姜」、日本料理店「賛否両論」の店主、笠原将弘氏とのコラボ商品の煮魚や、千葉県多古町の銘柄豚「元気豚」の煮豚やしゅうまい、佐賀県唐津市の米飯メーカー「唐房米穀」のごはんやおこわなど、ここ一店で食卓が成り立ってしまう。
 昨年12 月には「我孫子はおいしいプロジェクト」第一弾として、我孫子市緑にあるフレンチレストラン「テガーレ」の越路宏和オーナーシェフと共同開発した「パンのおとも3種セット」を販売した。「これからも地元のシェフや店舗とコラボしながら、我孫子を食で盛り上げたい」と松田寛之店長は目を輝かせる。買い物が楽しくなる直売所。ずっとここにあってほしいから、どんどん利用しよう。

■「風土」
我孫子市中里227-3
営業時間 10:00~17:00
定休日 土・日・祝日
Tel. 04-7170-0610
http://www.food-shokubo.co.jp

「お気軽にご来店ください」と語る松田寛之店長

冷凍ショーケースの中には魅力的な食品がいっぱい

真ホッケ一夜干し250円

食べるライター 片岡綾

おいしいものを探して自転車で街を駆け巡る
日々の中、我孫子の食の豊かさに開眼。「食べ
るために生きる」がモットーの40代一児の母。

 

 

我孫子は歴史と文化が蓄積された街。
史跡や場所の由来を知ると、街歩きを深く楽しむことができます。
人の知らない我孫子を発見し続けている越岡禮子さんが、
お勧めのスポットをシリーズで紹介します。

郷土史家/江戸東京散歩茜会 代表 越岡禮子

 

 

第3回 将門伝説の里を歩く

 湖北駅北口から成田街道へ進む右手中程に中里通りがあります。この辺りは旧家が多く、今も成田詣をしない、桔梗の花は植えないなど将門にまつわる風習があるそうです。
 赤煉瓦塀と重厚な四足門の屋敷は旧中里村の名主中野家です。13代治房は植物学者、東大教授で、手賀沼の水生植物、絶滅危惧種のガシャモクの発見者です。湖北小学校横から成田街道にでると、目前に初期水戸街道の一里塚があります。街道を東へさらに進むとやがて日秀の観音寺があります。境内の街道沿いに建つ赤い頭巾の首曲り地蔵は、将門調伏祈願をした成田不動尊を嫌い、成田詣の旅人に反意を表わした姿と伝わっています。
観音堂の屋根には九曜紋があり、近年まで秘仏であった将門の守本尊が祀られていて、お姿は金色に耀く優美な聖観音です。境内のイヌマキの巨木や大桜がこの寺の歴史を偲ばせます。
 観音寺脇の道を南に進み、成田線の踏切を越え、二手に分岐する坂道を左に下ると将門が軍用に用いたという古い井戸があります。今も僅かな水があり、湖北七ツ井戸の一つで石井戸と呼ばれています。坂を戻り左の住宅地の奥に将門を祭神とする将門神社があります。現在は石の祠と鳥居のみです。天慶3(948)年、将門の戦没後、遺臣が将門の霊を携え、この丘から日の出を拝したと伝わっています。神社に隣接する旧湖北高校内に4世紀から10世紀にわたる複合遺跡があり、古代官衙跡と推定され日秀西遺跡と呼ばれています。帰りは線路沿いの道を行くと湖北駅です。

中野家の煉瓦塀と四足門

首曲がり地蔵

 

 
 我孫子での子育て世代のつながりが広がっています。我孫子を越えて、岡山や長野からもアクセスしてくれる方もいて、コロナ禍のオンライン活動で、新たな出会いを得ることができました。「熱くなりたい我孫子の子育て世代」が動き出しています。(野際里枝)

施設利用のご案内 我孫子で活動を「みつける」「はじめる」お手伝いをしています。
■開設時間 9:00-21:00
      17時以降は予約のみ開館。17時以降のご予約は2日前までにお願いします。
■休館日  毎月第2・4月曜日 祝日は開館

270-1151 我孫子市本町3-1-2 けやきプラザ10階
Tel・Fax 04-7165-4370
https://abikosks.org/
abikosks@themis.ocn.ne.jp

 
まち活マガジン あびこ市民活動ステーション情報紙No.16
発行日:2021年1月1日/発行元:あびこ市民活動ステーション[指定管理者:(株)株式会社東京ドームファシリティーズ]
デザイン・レイアウト/人を通して障害を識るフリーペーパー「gente」編集長 大澤元貴