まち活マガジン2020年11月(市民のチカラまつり2020報告)号

市民のチカラまつり2020終了しました


長年やってきたことを変えるのは、勇気と覚悟がいること。実行委員全員が「失敗を恐れずこれまでにない市民のチカラまつりにしよう」と気持ちを合わせたことで、中止することなく、しかもオンライン手法を取り入れることができました。
市民のチカラまつりは、我孫子の市民活動の道しるべであることを感じさせた今年、来年に向けてふりかえります。

CONTENTS

実行委員会企画をふりかえる
ママたちによるZoomオンライン講座
アンケートとご感想
コーディネーターより

 

 

 「オンラインで進化する市民のチカラまつり」をキャッチコピーに、9 月14 日(水)のアビスタ・ストリート展示から始まり、9月27日(日)のまち歩き、生ライブ配信、Zoom 講座をもって今年の催しを締めくくりました。
 来場者数が年々増加することを目標にしてきただけに、「人を集めてはいけない」「三密を避ける」という制限に、これまでやってきたことが通用しない難しさを感じました。さらに3月半ばから市民活動ステーションは休館になり、身動きが取れ

ない閉塞感がありました。
 6月初旬にオンラインで実行委員会を開き、ようやく活路が開けました。実行委員は最初は戸惑い気味でしたが、失敗を恐れず新しいチャレンジをしようと気持ちをそろえ、今だからこそできる企画を考えました。その実施結果をふりかえります。
 コロナ禍のためにやむを得ずオンラインにしたのですが、結果的には自宅に居ながら参加できる市民のチカラまつりという新しい参加方式が生まれました。

■市民活動団体のポスター展示 

 これまでの市民のチカラまつりでは、対面して活動紹介を行ってきましたが、今回はできないため、ポスターとチラシ展示で紹介しました。より多くの市民の目に触れるように、アビスタとけやきプラザ第1 ギャラリーの2 ヶ所で展示を行いました。けやきプラザ第1ギャラリーには、今年度に市民活動ステーションに導入された大型プリンターで作成した5 メートルの長い横看板やA1サイズに拡大した団体のポスターを貼りました。例年より少ない参加団体数(40団体)でしたが、我孫子の市民活動の多様性がわかる展示になりました。

■我孫子にず~っと住み続けたくなる
 ぶら~り散策

 広報あびこ9月1 日号に募集記事が掲載されるや、すぐに定員の半分が埋まる人気講座でした。「嘉納治五郎氏に因む場所を歩く」をテーマに、アビシルベ前を起点に、白山方面を後楽農園跡を回るコースと、我孫子宿と文学者に縁の場所を訪ねるコースの二手に分かれて歩きました。我孫子の文化を守る会の越岡禮子さんと村上千雅子さんが案内に付き、途中、この4月に治五郎氏の銅像を建立した別荘跡を見学し、最後は旧村川別荘を見学して解散しました。史跡や場所に縁の有名人について聞くことで、市内に住んで、歩いていても気づかなかった我孫子を改めて発見したまち歩きでした。参加者の感想は、裏面に掲載しています。

■オンライン企画

 市民活動を映像で紹介する企画として動画を制作し、YouTubeにアップしました。これらの映像はまだ視聴することができます。
 「手話クイズ」は、ソーシャルディスタンスがいわれる今、手話のコミュニケーション力に着目した実行委員の発案があり、手話サークルつくし野さんの協力を得てクイズ入りのわかりやすい動画を作ることができました。
手話に関心を持つ人が増えたらうれしいです。
 アンサンブル・ルミエールは、8月にようやく練習を再開したそうです。どこでもマスク着用を求められる現在、「歌えるマスク」を見つけて購入したとのこと。コロナに負けない心意気で歌う様子を撮影させてもらいました。心洗われるような歌声をお楽しみください。
 参加者とZoomでつないで行った、NPO食の会あびこのポリ袋クッキング、全国友の会我孫子支部の子ども料理教室、筑波大学の小林先生の「Zoom おもしろふしぎ理科実験」は、私達にとって初の試みでしたが、臨場感があり参加者からも好評を得ました。

YouTube動画URL
https://www.youtube.com/channel/UCJ5zdI-dAYKeFIktRFyvcSg/

■我孫子を知るクイズ 「アビチャレQ」

 家に居ながら我孫子のまちを知る方法として、クイズ(30問)を考えました。名づけてアビチャレQ。Web サイト/紙ベースどちらでも解答できるようにしました。また、このクイズへの解答が市民活動への関心を示し、団体への応援になるようにしたいと考え、解答用紙1枚につき100円が市民活動への応援金となるしくみにしました。

 

子育て中のママたちが、
学びたい講座を
オンラインで!

 今回の市民のチカラまつりでは、あびじょカフェでつながる我孫子の女性講師たちが、子育て世代のママに向けのZoomを使ったオンライン講座を開催しました。各1時間未満のミニ講座でしたが、4本立ての豪華なラインナップとなりました。
 参加された方からは、「初めてだったので新鮮でした」「子どもが小さくても、Zoom 講座だと気軽に参加できてとても良かったです」「集まれるようになっても、Zoomも同時に配信してほしいと思いました」「県外でも参加出来るのは、オンラインの良さですね」などの感想をいただきました。お子さんがいると気軽に外に出ること、ましてや大人の学び場にはなかなか連れていくことが難しいかと思います。こうしてオンラインで気軽に学びを得られることは、子育て世代にとって必要なのだと改めて感じました。

あびじょカフェ

Zoom講座チーム

Zoomオンライン講座

3児のママ栄養士が伝える、幼児食で未来のカラダと心作り/講師:中田恵理(栄養士)
子どもを伸ばす親子のコミュニケーション講座/講師:中村晴美(マザーズコーチング認定ティーチャー)
三世代で学ぶ靴選び/講師:荒井淳子(理学療法士)
子どもの心を育む本の選び方/講師:辻岡望美(おはなしの樹 代表)

あびじょスタッフ取材チーム

事前に団体の思いや当日の内容をお知らせして、興味を持っていただきたいと考え、「企画部門」応募団体等にインタビューを試みました。
取材、執筆を担当した3 人のあびじょたちの感想です。

小川美穂子さん

 今年は感染症対策でこもりがちな中、オンラインでのあびじょカフェで自宅からゆるーく交流するのが楽しみでした。その縁があって、あびじょ実行委員として市民活動団体の方々に取材するという、ワクワクする機会に恵まれました。これまで子育て世代向けの活動に注目していましたが、世代も異なり活動内容も様々な団体の方々とお話できたのは、視野が広がりいい経験になりました!新しい出会いをありがとうございました!

櫻井麻紀子さん

 次世代を生きる子どもたちのためになる。これは私が取材した団体のご活動に共通して感じられたことです。自ら行動し、夢や信念がかたちとなって地域の人々に波及するエネルギーにも、感動を覚えました。お話を伺えたことに感謝しています。
当日はZoom で「あびこ× 子育て× 働くトークセッション」に参加しました。子育てしながら働く上での課題はまだあると感じつつも、共感や励ましの声で元気をいただきました。

布施美穂さん

 特設サイトに掲載する団体様への取材をさせていただきました。お話を伺うと皆様本当に楽しそうで、愛情を持って活動に取り組まれていることに感動しました。それを自分の言葉でまとめることで、サイトを訪れる方に興味を持っていただけたか少し不安ですが、市民活動のお手伝いができたことに感謝しています。ありがとうございました。

子育て世代のしゃべりば!
「あびこ×子育て×働く」
トークセッション

 働く一児の母、田村ちひろさんが主体となって、Zoomでトークセッションを開催しました。事前に53人の方にアンケートを取り、回答に基づいて、我孫子で働きながら子育てする上での課題を話し合いました。(株)シーズスペース・ヌック代表の小田麻子さん、Integrity代表の石井亜矢さんにパネリストとしてお話しいただきました。
 「子どもが幼いうちは地元で働くのが良い」という意見がある一方、「地元で働くのもいいが、実際に人に会っていろいろな経験を得ることが、子どもが育った後の自分を作ることもある」という意見もあり、多様な価値観を知る機会にもなりました。
 田村さんは「市民活動は余裕のある人がするものだと思っていま
したが、子育てと仕事で余裕がないからこそ、地域の同じ立場の方と繋がりたいと思いました。普段思っていることを分かちあえたし、いろいろな考え方にも触れられ刺激になりました」と感想を語っています。

 

我孫子にず~っと
住み続けたくなるぶら~り散策
アンケート結果

事後アンケートでは
「我孫子のまちをもっと知りたかった」
「嘉納治五郎氏に興味があった」という動機で
参加した方が大半で、満足度は100%でした。
歩くだけでなく、ガイド役の説明が好評の理由でした。

■遠くへ出かけることがなんとなくできない中、自分が住む地域を改めて知る機会になりました。まち歩きでは素通りしてしまうところ、決して通らないところを歩き、たくさんの著名人が住んでいたことを知りました。講師の越岡先生の知識とお話が豊かでおもしろく、歩くのがつらくありませんでした。

■地元我孫子の歴史について、詳しい説明を頂き感謝しております。普段歩いている街角に多くの歴史があると知ることができました。

■我孫子市民の知人から誘われて流山から参加しました。案内人の村上さんの説明は見事でした。

Zoom講座
参加者の意見

オンラインであっても知りたい、学びたい、興味があるという気持ちさえあれば問題は全くないと思いました。(30代)
打ち込んでいる姿って良い。好きな事に関してイキイキしている。コロナを意識し、みな工夫・努力して活動を
継続しているのが感じられた。(50代)
我が家は未就学児の兄弟がいるので、Zoomだからこそ参加することができました。下の子のお世話をしながら、家族みんなで楽しめたのでとてもありがたかったです。(40代)
同じ悩みを持つ人たちが沢山いると思い、その人達と交流し、自分1人じゃないことを痛感した。(30代)
先生が面白かったです。電子レンジの実験は、子どもがそばにいたら危険な気がしますが、Zoom越しに見ていたので安心して楽しめました。(40代)

 

コーディネーターより

■先行きの見えない不安を抱えつつ、今やらなければ市民活動が衰退するとの思いで実行委員と共に実施しました。やってよかったと、委員および参加団体の皆様に感謝します。(高橋
■初めての取り組み。手探りで先が見えない中「やってみようよ!」とチャレンジを共にできる人がいることは、こんなにも心強いのだと感じました。(野際
■取材、トークセッション、理科実験を担当。コロナがあってもなくても大切なもの、それは人とのつながりだと再認識しました。(片岡

施設利用のご案内 あびこで活動を「みつける」「はじめる」お手伝いをしています。


■開設時間 9:00~21:00
      17時以降は予約のみ開館。17時以降のご予約は2日前までにお願いいたします。
      https://abikosks.org/
      毎月第2・第4 月曜日 祝日は開館
      〒270-1151 我孫子市本町3-1-2 けやきプラザ10F / TEL・FAX 04-7165-4370
      abiko@themis.ocn.ne.jp


まち活マガジン あびこ市民活動ステーション情報紙 No.15
発行日:2020 年11 月1 日/発行元:あびこ市民活動ステーション 【指定管理者:(株)東京ドームファシリティーズ】
デザイン・レイアウト/人を通して障害を識るフリーペーパー「gente」編集長 大澤元貴

 


 

このページは、「まち活マガジン2020年11月号」を、ホームページ用にリメイクして載せたものです。
印刷版の画像は、以下からご覧いただけます。

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